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計算戦隊シソクレンジャー
第11話 君の力が必要だ


 前回はカッコーという強力な味方を得て、敵をやっつけた3人。
 旅を続けていく3人の前に、またしても今の力では解けない問題が出現。
 今度は口から文章題をはき出す、巨大な敵だ。

〜150gのケーキを3人で分けると、一人分は何gになるか〜

 分けるって何??困る3人。
 困っている間にも、襲いかかってくる敵。
 そこへ現れたのは、ワルちゃんマン!



 150÷3=50!

 必殺技「割り切り」で、見事に割り切ってしまった。

×「礼をいうぜ、ありがとう」
÷「ふん、勘違いするな。
  俺の獲物を取られてたまるかと思ってるだけだ」

 今度は、3人に斬りかかろうとするワルちゃんマン。

×「待ってくれ!ワルちゃんマン」
+「俺たちの仲間にならないか?」
−「そうだよ!一緒に旅をしようよ」

 前に話し合った通り、ワルちゃんマンへの説得を試みる3人。

÷「うるさい!おとなしく切られてしまえ!
  それが嫌なら、さっさと秘宝をこっちによこすんだな!」

 聞く耳を持たないワルちゃんマン。
 形勢不利と見て岩の影に身を隠す、タスちゃんマンとヒクちゃんマン。

「じゃ、君がこの秘宝を使ってみろよ!」

 やむなく、変身を解いてワッペンとマントを手にする、カケちゃんマン。
 変身を解いたカケちゃんマン=積田かけるの姿に、ワルちゃんマンは見覚えがあった。

「お前は!やはりセキタ王国の王子だったのか!」

 前の対決の時に、カケちゃんマンと同様ワルちゃんマンも気づいていたのだ。
 カケちゃんマンからワッペンを受け取り、胸に装着するワルちゃんマン。

 ……。

 しかし、何も起こらない!
 ワルちゃんマンには、乗の秘宝の力を使うことができないのだ。

「なぜだ!なぜ変身できない!…」
「加減乗除の秘宝は、選ばれた者にしか使えない。
 その乗の秘宝は、僕にしか使うことができないんだ。
 加の秘宝はタスちゃんマンに、減の秘宝はワルちゃんマンにしか使えない。
 そして、除の秘宝ももそうだ。君にしか使えないんだ!
 結局のところ、俺たちの秘宝を奪ったところで全く意味がない。
 4人でワンダーランドを目指すしか道はないんだ!
 頼む!仲間になって一緒に旅をしてくれ!
 僕らには、君の力が必要なんだ!」

 叫ぶ丸腰のカケちゃんマン、いや今は積田かける。

÷「ちっくしょう!」

 ワッペンとマントを、かけるに投げ返すワルちゃんマン。
 そして、刀を構えたまま叫ぶ。

÷「お前と俺とは国をかけて戦ったことがあるはずだ!
  お前には王子としての誇りがないのか!?」
×「あるさ。
  あるからこそ、こうして恥を忍んで頼んでるんだ!
  この旅には国の存亡がかかってるんだ!
  君の国もそうだろう!」
÷「お前に言われる筋合いはない!第一、お前なんかと組めるか!」
×「何だと!君は、この先もひとりでやっていくつもりなのか!」
÷「ふん、俺は一人でやっていくさ!あばよ!!」

 ワルちゃんマンは、3人の前から姿を消した。
 3人を倒しても自分の力にすることができないとわかった今、自分の力でワンダーランドを目指そう。
 何よりも、あのセキタ王国の王子である積田かけると組むのは、割山国の王子としてのプライドが許さない!
 そう考えるワルちゃんマンなのであった。

 ワルちゃんマンが行ってしまい、岩の影から出てくるタスちゃんマンとヒクちゃんマン。

+「おい、あの÷の力がないと、この先の旅は厳しいぞ。どうしよう」
−「なんか、ワルちゃんマンのネガティブな考え方、僕にすごく似てるなあ。
  気持ちがよくわかるよ」
×「あきらめてはいけない。
  彼にもいつか、力を合わせることが必要だってことをわかってくれる時がくるさ。
  どうしたって、力を合わせなければ絶対ワンダーランドへは行けないんだからな」

 ワルちゃんマンが行ってしまった方向をじっと見つめる、3人であった。

 その様子を、水晶で見つめるルート王国の魔導師コックドーの後ろ姿。

「ワルちゃんマンめ、かなり頑固と見えるわい。
 あやつには今まで、一度もビリビリ光線の洗礼を送っていなかったが、
 そろそろ世の中の厳しさを味わわせる時が来たようじゃのう。
 4人揃うことが、真の意味での我輩の作戦のスタートじゃからな。
 待ってろよ、ワルちゃんマン。ふはははは…」