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計算戦隊シソクレンジャー
第13話 変身!シソクレンジャー!


 ワルちゃんマンが加わり、旅を続ける4人。
 そんな彼らの様子を、水晶で見ているルート王国の魔導師コックドーの後ろ姿。

「ふっ奴ら、やっと4人そろったか。
 わしはこの時を待っておったのだ。
 しかしまだまだ、加減乗除の奥義を使いこなせていないわい。
 4人そろったことだし、ここらで奴らを引っ捕らえて、
 ドリル漬けにしてさらなるパワーアップを図るとするか。
 そして、われらに対する尊敬の心を彼らに植え付けて、
 思い通りにやつらを動かしてみせようぞ。
 者ども!作戦Cを実行するぞ!実行用意!!」
「はっ!」

 そんなコックドーの思いは全然知らず、今日も敵の来襲に備えて
 コンビネーションのトレーニングを続ける4人。

 しかし、この時その事件は起こった。
 トレーニングの中で、偶然4人が輪になって手をつなぐという瞬間があった。
 手をつないだ瞬間、4人の胸のワッペンからまばゆいばかりの強烈な光。
 その光が4人を包み……。

「おお、力があふれるようだ」
「今までの何倍もの威力だ」
「しかしこれ、体力の消耗が激しいな」
「そうだな。今の俺たちでは、せいぜいもって3分だろう」
「3分たつと元に戻ってしまうのか。3分って何秒だっけな」
「短い時間でも相手を倒せる効果的な戦術もいくつか編み出しておかないとな」
「しかし力をつけると、もっと長い時間でも戦えそうだぞ」
「ようし!修業だ修業だ!!」
「オーッ」

 旅を続け、とある町にさしかかった橋の上。
 そこで、何者かが立ちはだかっていた。
 ただし、濃い霧に包まれてシルエットしか見えない。
 今までの戦闘員とは訳が違う、とてつもなく邪悪な気配を感じる。

「誰だ!」
「わしはとある国の魔法使い。お前たちを迎えに来た」
「目的は何だ!」
「お前たちのはここまで、よく戦ってきた。
 しかし、ここから先は邪悪な気配も強くなる。
 わしがそなたらに、パワーアップの奥義を授けよう」

×「パワーアップか。悪くないな」
+「奥義って何だ?美味いのか?」
−「うーん、なんか裏がありそうだぞ…」

÷「待てっ!だまされるなっ!!」

一同「何だって!?」

÷「こいつはコックドー。ルート王国に仕える悪の魔導師だ」

 ここで風が吹いて霧を一時的に蹴散らす。

 読者にも初めて明らかになるコックドーの姿!!

コックドー「うっ、おぬし、なぜそれを!」

÷「お前は昔、俺の国であの無益な戦争を父王にそそのかした。
  あれ以来、俺の国も、かけるの国も、貧困に喘いでいるのだ。
  コックドー!今度の目的はなんだ!!」

コックドー「ふっ、ばれているなら仕方がない。
      わしは、お前たちをパワーアップさせて、ルート王国を
      世界の頂点にしようとしているだけのこと」

÷「何だと!」
×「俺たちが易々と、お前なんかの言うことを聞くかっていうんだ。
  俺の国の多くの人々、それにワルちゃんマンの国の多くの人々、
  他のたくさんの国の多くの民たちの命を奪った罪は重いぞ!
  これでも食らえー」

 コックドーに、果敢にも斬りかかるカケちゃんマン。

 コックドー「ふっ、お前こそ、これでも食らえっ」
 コックドーの頭の装飾から、見覚えのある光線が発射される。

 すんでのところでこれを逃れるカケちゃんマン。

×「これはっ ビリビリ光線!!」
+「くっそー ビリビリ光線はこいつの仕業だったのか」

「ぼくもいるよーん」
 横に立ち、両手を挙げてビリビリ光線源をコックドーに向かって送っているのは、
 スンチーとその子分たち!!



「野郎ども!久々の登場だ!暴れまくるぞ!」
「へい!親分!!」

+「なんだこいつら!」
−「ビリビリ光線の元をコックドーに送ってるみたいだ」

×「何かすごいことになってきたな」
÷「よし!今こそ変身の時だ!!」

 輪になり、手をつなぐ4人。
 激しい閃光が4人の胸ワッペンから発せられる。
 閃光が収まると、4人は変身を遂げ、シソクレンジャーに変身しているのであった。

「カケレンジャー!」
「タスレンジャー!」
「ヒクレンジャー!」
「ワルレンジャー!」

「4人そろって、計算戦隊シソクレンジャー!!」


 ポーズを取る4人。

−「決まった…。練習しといてよかった…」
÷「コックドー、覚悟!!」

 ワルちゃんマンが、ものすごい早さでコックドーに突進していく。
 しかし、ワルちゃんマンの体はコックドーの体をすり抜けて、そのまま橋の向こうへ。

÷「うわったったった…」
×「こ、これは、霧に映し出されたヤツの影!!」

コックドーの声。
「ふっふっふっ、変身したお前たち、さすがに強そうだぞ。ここはひとまず
 わしも力を蓄えて出直すとしよう。さらばだ…ふっふっふ」

 後に残されたのは、スンチー一味。

スンチー「え、な、な…あんにゃろ!ここで待ち合わせって言ってたのに
     本人は来てなくて影だけなんて、ずるいー」

+「よし、こいつらやっちまおうぜ」
×「よしきた!」

スンチー「わ、わ、わー逃げろー」
一味「わー」「きゃー」「ぎょえー」
あっという間に逃げ出すスンチー一味。

−「…何だったんだあいつら」

 橋を越え、未知への領域と歩み出すシソクレンジャー。
 彼らの旅はまだ続く。
 がんばれシソクレンジャー!
 負けるなシソクレンジャー!

【第1クール終了】