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増田修治「ユーモア詩で学級づくり」
第12回 自分の出生のヒミツに迫る!(拾われてきた自分たち?)
〜自分たちのルーツを探る旅?〜

(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2005年3月号掲載)

執筆者紹介
増田 修治 埼玉・朝霞市立朝霞第二小学校
ますだ・しゅうじ
1958年埼玉県生まれ。
2002年7月、NHKにんげんドキュメント「詩が踊る教室」で、ユーモア詩の授業が放映され反響を呼ぶ。
翌2003年3月には、テレビ朝日「徹子の部屋」に出演し、スタジオが笑いに包まれた。
HP「どんぐり先生(増田修治)のホームページ」 http://www33.ocn.ne.jp/~shuzima3323/


1.自分の出生のヒミツは?

 親から「お前は橋の下から拾ってきた」とか「川から流れてきた」などと言われた経験のある人って、結構多いのではないでしょうか。自分自身、「橋の下から拾ってきた」と言われて、大きなショックを受けたのを今でも覚えています。
 そこで子どもたちに私の経験を話し、似たような経験がないか聞いてみました。
 すると、クラスの半数近くの子が私と同様のことを言われていたのです。

 空からふってきた
               田中 浩之(4年)
前ぼくが
「どうやって産まれたの?」
とお母さんに聞いたら、
「空からふってきたんだよ!」
と言われた。
少しショックだったけど、
すぐはんげきした。
「母子手帳はどうしたの?」
と聞いたら
「いっしょに落っこちてきた」
と言われた。
でも「へそのおは?」
と聞いたら、
お母さんが答えられなかった。
少し安心した。
 橋の上と下
              山田 征弥(4年)
ぼくがたまにお父さんに
「ぼくはママのおなかにいたんでしょ?」
と聞くと
三つの答え方をする。
一つ目は「そうだよ」
二つ目は「橋の下でねてたよ」
三つ目は「プラモデルで作ったんだよ」
です。
でもぼくはママよりはいい。
ママはパパにもっとひどいことを言われている。
パパは
「ママは橋の下で横たわっていたんだよ。
 だからママのお父さんに、
 『もらっていいですか?』
 と聞いたら、
 『いらないからあげるよ』
 って言ってくれたんだよ」
と言っていた。
ママは「ちがうよ」と言っている。
パパ、それはひどいよ!

2.詩の真相は?

 この詩について、山田さんが次のような手紙を書いてくれました。

 「詩の真相は?」
 先日、征弥の「橋の上と下」の詩を読んで、おなかが痛くなるほど大笑いしました。
ところで、主人が私のことを話す内容はもっとスゴイんです!!
 「ママは道ばたにおっこちていて、それでパパがママをズルズルひっぱって
 おじいちゃん(私の父)のところにつれていって
 『おっこちていたけど、もらっていい?』
 と聞いたらおじいちゃんは、
 『いらないからあげるよ』
 と言って、それでパパはママと結婚した」
というのが真相です!!
 さすが征弥、詩の中ではちょっと美しく仕立ててくれました。

 私は、山田君のお母さんの手紙を読んで、またまた大笑いしてしまいました。山田君のお母さんの懐の大きさに思わず脱帽してしまいました。


この連載は、月刊雑誌『授業づくりネットワーク』(学事出版)に掲載されたものです。
執筆者と編集者の許諾を得て掲載しています。 http://www.gakuji.co.jp/