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永盛文香「子どもたちのふんわかほんわかお笑い日記」
その9 “今どきの子どもたち”を感じるひととき
(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2002年12月号掲載)
執筆者紹介
永盛 文香 茨城県・牛久市立神谷小学校(当時)
ながもり ふみか 茨城県牛久市在住。お笑い教師同盟(仮)所属。
地元のため自転車通いをしている。2年前から、笑いを取り入れた教育に興味を持ち、現在に至る。
9月○日
どこのプール?
夏休みが終わり、第2ラウンドが始まった。休みには、ほとんどの子が旅行に連れていってもらっている。Fさんが、
「わたしペナン島に行ったよ」
と言うと、
「ぼくはハワイ」
とMさん。海外に連れていってもらうなんてすごいと思うが、子どもたちは平然として話している。うーむ、今どきの子どもだ……。
私は興味深くたずねた。
『で、どんな国だった?』
「あのね、飛行機乗って車で行って、ホテルにとまったの。プールに入って楽しかったよ」
と、たんたんと言う。聞いていたOさんがたずねた。
「いいな、どこのプール?私、大阪の方だけど近く?」
「ちがうよ。外国。大阪よりちょっとだけ遠い」
「そうなんだ。そのプールは流れた?」
「流れないよ。大人のプールだから。海にあるプールだった」
「海のプール!?いいねえ」
この会話を聞きながら、外国の話題をもっと取り上げないといけないなあ、と思った。
9月☆日
魚に骨がある!?
今日給食で鮭が出た。野菜入りのホワイトソースがのっている。しかし、一口も食べずにいる子が多かった。魚を食べようと声をかけると、食べ始めた。
「あっ!骨があるよ先生」
とKさんが言う。見ると小骨だった。
『魚だから骨があるんだよ』
「だって、ぼくんちの魚は……」
と言うので、
『Kさんの家ではいつもないのかなあ?』
「ないんだよ」
と不思議そうに骨を見ていた。
骨がない魚の調理法をぜひ聞いてみたいと思った。
9月△日
運動会の参加賞
運動会の日。
『みなさん今日は力一杯よくがんばりました。ここに参加賞が届いているので、全員に渡したいと思っています』
私は少しもったいぶって言った。参加賞は漢字練習帳である。今どきの子どもは一人1冊ノートをもらえるなんて……。私は小学生の時鉛筆2本だったなど考えながら渡していると、
「エーッ、漢字練習帳!?」
「ぼく自由帳の方がいいなあ」
「ぼくもぼくも」
と調子に乗って言い出した。
(なんてぜいたくな……)その時、
「何てぜいたくなこと言ってんの!」
と迫力満点の声で女の子がどなった。
みんな思わずシューンとなり、ごめんなさあいとあやまった。先生の出る幕ナシ!!
この連載の転載にあたっては、執筆者・編集長・編集代表の許諾を得ております。
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