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中村健一「教室がなごむお笑いのネタ」
第2回 パパパ隊
(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2004年5月号掲載)

執筆者紹介
中村 健一 山口・岩国市立通津小学校
なかむら けんいち お笑い教師同盟所属。上條晴夫編著『教室がなごむお笑いのネタ&コツ101』学事出版の本づくりに参加。煩悩の数の「108」を主張するも受け入れられず。


 先月号の「シコ紹介」が著しく不評。「どすん」は、あまりに情けなかった。
 健一、自分を取り戻せ!

★上條理論

 私が師匠と仰ぐ上條晴夫氏には、『お笑いに学ぶ教育技術』という名著がある。
 その中の師の言葉を勝手にまとめると、こうなる。

・お笑いは「フリ」「オチ」「フォロー(つっこみ)」から成り立つ。
・今までの教師は「オチ」を自分で担当しようとして失敗してきた。
・子どもたちに「オチ」を担当させ、教師は「フォロー(つっこみ)」を担当しよう。

 逆転の発想がスゴイ!
 こういうのをコペルニクス的転回という。(らしい)
 私は「上條理論」を「子どもイジリをしろ!」ということだと解釈している。
 例えば萩本欽一氏は、「素人イジリ」の天才だった。
 どこにでもいる気仙沼ちゃんや斉藤清六氏をツッコミでスターにしてしまう。
 明石家さんま氏も「イジリ」の天才である。「恋のから騒ぎ」などを見てるとよく分かる。
 では、私の「子どもイジリ」の様子を紹介する。
 ネタ元は二丁拳銃。

★パパパ隊

 4月。教室にギターを持ち込んだ。オルガンすらないからである。(言い訳)
「なんか弾いてーや」
 子どもたちの声に、私は歌本をおもむろにめくる。
『そうだ。宇宙戦艦ヤマトって知ってる?』
 もちろん最初から決めていた曲だ。練習もしてきた。
 聞いてみると半分以上の子が知っている。イケル!
『さらば〜地球よ〜。旅立〜つ船は〜・・・』
 つまらなそうな顔をして止める。そして、ため息。
「先生、どうしたん?」
『だって、パパパパって言ってくれんのやもん・・』
 ここで笑いが起こる。
『言ってくれる?』
「うん」の声に再開。
「さらば〜地球よ〜」
「パパパ・・(ばらばら)」
『バラバラやん!』(笑)
 ここで爆笑!
 何回か挑戦するが、うまく行かない。失敗する度に簡単なツッコミをして、みんなで爆笑する。
『もうええ(笑)。バラバラや!人数減らすかな。誰かパパパ隊になってくれん?』
 手を挙げた中から5人を指名。前に出し並ばせる。
『じゃあ、君から行くで。さらば〜』
「パパパパ〜ン」
『早い(笑)!もうちょっと歌わせてよ』
『さらば〜地球よ〜』
「パパパ」
『なに、パパパって(笑)。パパパパ〜ン言えんかな?』
 簡単ツッコミに大爆笑。
 こうしてパパパ隊のメンバーは人気者になっていく。
 この後、二丁拳銃のネタのように私がボケ(パパパパ言う方)に回るパターンもやる。ボケ方・ツッコミ方を教えることができる。

*         *          *

 ネタ元、二丁拳銃。年末のM1敗退が残念だった。もう1ネタ見たかったのは、私だけではあるまい。


この連載は、月刊雑誌『授業づくりネットワーク』(学事出版)の掲載から1ヶ月後にこのHPに登場します。
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