高橋なんぐ「教室がなごむお笑いのネタ」
第1回 急がば笑えの巻
(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2007年4月号掲載)

執筆者紹介
高橋 なんぐ お笑い芸人(新潟お笑い集団NAMARA)
たかはし なんぐ 1981年新潟県長岡市出身。お笑い芸人。新潟お笑い集団NAMARA所属。コンビ「ヤングキャベツ」として活躍中。教育現場での「お笑い授業」が話題を呼び、新潟県の小中学校を中心に約300校を訪問している。


 先日、職員トイレでノックをしたら、中から「どうぞ」という落ち着きはらった低い声が返ってきた。
 きっと校長先生なんだろうなぁと思わず扉の向こうを想像して笑ってしまいました。
 トイレの思い出といえば、学生時代に検便を忘れたことがあります。
 同じグループに他にも忘れた友達がいて、きちんと持ってきたA君に「今度返すから」と訳のわからないことを言って、三人で同じ大便を提出しました。
 もちろん後にバレて、どうこうことだと問題になりました。
 「二人が忘れたから僕が貸しました」とA君が大便(代弁)してくれたのですが、もちろん怒られました。
 しかし、上手がいたのです。「これは人間が持つ細菌ではない…」そう、便秘がちな友人Nは犬の糞を持ってきたのでした。
 便秘は僕も経験ありますが、肥(こえ)にならないほど苦しいものです。

◆ウンコで笑う小学生。それに満足する芸人と「?」な僕

 とある芸人が小学生の前でネタをやっていました。
「ウンコ」というだけで笑いがきます。その芸人は何度も使っていました。わかるのですが、僕はそれをしたくない。
 強くそんな思いにかられたので、今回はあえてこんな入りをしてみました。すみません。

◆しっかりとした時事ネタをやる芸人も爆笑問題以降あまり生まれていない状況

 お笑いのネタを生むのが非常に厳しい世の中です。
 例えば、話題のニュースを斬ったり、偉い政治家をつついたりするのですが、どうしてもインパクトが弱くなってしまいます。
 今はそんな笑いを超えた事件が起こりすぎて、いじるまでもないのです。言うならば、芸人泣かせの世の中なのです。
 常識を飛び越えるのが芸人だとしたら、今は世の中の方がよっぽど非常識になっています。
 どこを見たってそうでしょう。現に皆さんが今読んでいるこの文章だって僕が書いています。
 皆さんも落ちたものです。非常識を担う一員なのです。

◆ここだけ読んで

 強く言いたいことは、笑いはお笑い芸人からだけ発信されるものではない。もっとあたりまえに、日常生活に転がっているものだということです。
『人を笑わせるには、まず自分が笑うこと』
 あとは『肯定から入る姿勢』。
 この二点さえあれば余裕です。
 余裕は笑いを呼び、笑いは更なる余裕を生むのです。
 第一回の今回はそれだけ!


この連載は、月刊雑誌『授業づくりネットワーク』(学事出版)の掲載から若干遅れてこのHPに登場します。
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